初めに

この章では、Nimosのセットアップ方法を説明します。
もし、改善の提案がある場合はhiyokoまでお知らせください。参考にしたり取り込んだりします。

CAUTION

macOSのみリリースしているため、macOSを前提に説明しています。独自ビルド等でその他の環境で実行している場合には適宜読み替えてください。

TL;DR for experts

  1. わんコメとVOICEVOXは既に利用可能になっているものとします。VOICEVOXをこれのためだけに準備する場合、VOICEVOX ENGINEopen in new windowと音声モデルがあれば大丈夫です。
  2. 標準入力から再生できる実行ファイルをダウンロード(必要に応じてインストール)してください。
  3. Nimosをダウンロード(必要に応じてインストール)する。
    1. GitHubのReleasesopen in new windowから最新版をダウンロードし起動。
    2. 設定を開き必要事項を設定します。
      • 注意: パスが通っていないため、コマンドは絶対パスで指定してください。
    3. インストールせずとも起動可能であれば利用可能です。

事前準備

連携するものたちの用意

このアプリは、2つ(再生に用いるものを含めると3つ)のアプリを連携させることを前提に作られています。そのため、単体では(起動はしますが)何にも使えません。ここでは、開発動機にもなったわんコメとVOICEVOXの連携を前提に説明します。また、既に最新版がインストールされているものは飛ばして大丈夫です。

わんコメの用意

わんコメの公式サイトopen in new windowに行きダウンロードし、インストールします。ここまででつまずいた場合はドキュメントopen in new windowを確認し、その上で解決しなければわんコメのフォーラムopen in new windowで質問してみましょう。私も回答しています。

VOICEVOXの用意

VOICEVOX公式サイトopen in new windowに行きダウンロードしましょう。細かい使い方やトラブルシューティングは他サイトに任せます。  ちなみに、本当にこれにしか使わない場合はVOICEVOX ENGINEopen in new windowと音声モデルのみで使うことができます。詳しくはVOICEVOXの全体構成open in new windowをご覧ください。

標準入力から再生できる実行ファイル

将来的にこのようなことをしなくても実行できる方法を考え中ですが、その場合であってもこれらのソフトを使うと楽に様々な設定ができますのでおすすめです。

「標準入力から再生できる実行ファイル」とは

macOSにプリインストールされているコマンド・アプリの中でこれができるものが見当たらなかったためインストールを求めています。後述のffplay等ライセンス的に同梱も不可能ではないはずですが、恥の大広間open in new windowに載ったら恥ずかしいのでライセンスって地味に難しいのでちゃんと確認し、必要なライセンス表記に確信を持てるまでは同梱しません。

「標準入力から再生できる実行ファイル」の例

ここではmpvで解説します。

mpvの入手

mpv ioのinstallationのページ

  1. mpv.ioのinstallationのページopen in new windowにアクセスし、macOS builds by stolendataopen in new windowのリンクをクリックします。

  2. mpv-latest.tar.gzopen in new windowをダウンロード

参考

HomeBrewやMacPortsを利用している場合はもちろんそちらで構いません。macOS nightly builds by jnozscはもうアクティブではないようです(2022年6月15日確認)。

mpvのビルドのダウンロードページ

3.ダウンロードしたtar.gzファイルを解凍(展開)すると、アプリケーション本体とmpvのドキュメントが入っています。
mpv-latest-tar-gz.png

  1. mpv本体をアプリケーションフォルダ(/Application)にコピーします(推奨。しなくても問題ない。)

  2. mpv.appを副クリックします。
    mpv.appのコンテクストメニュー

  3. パッケージの内容を表示を選択

  4. 中にあるmpvというUnix実行ファイルなるものを確認します。これがどこにあるか、というのをこの後使います。
    mpv.appの中を確認する

Nimosのダウンロードと必須の設定

  1. NimosのReleasesのページopen in new windowに行きます。
  2. 一番上にある(最新の)Nimos …… .zipという名前のファイルをダウンロードします。(次回以降はわかりやすいようにNimos+バージョン番号.zipにする予定です。) mpv.appの中を確認する
  3. ダウンロードしたzipファイルを解凍します。
  4. 出てきたNimosを必要に応じて移動します。

移動について

そのままでも使えますが、/Applicationや~/Applicationに移動することでインストールできます。

今後のアップデートで、/Application直下にmpvがインストールされた場合のパスのコマンドをデフォルトにする予定です。

  1. 副クリックで開くを選択し、起動します。 mpv.appの中を確認する

  2. 順番にこの様な警告が出ますが順番にクリックしていきます。ソースは公開しているので、もし不安な場合はGitHubopen in new windowで確認できます。 不明なアプリを開く警告不明なアプリを起動する警告不明なアプリを起動する警告

  3. 起動したら、Settingsを押して設定画面へ行きます。 Settingsをクリック

  4. 再生コマンドを設定します 再生コマンドを設定

    • コマンドは<先程のmpvのパス> -です。
    • -の前にスペースがあります。半角英数字です。

パスが何かわからない場合

うまく説明できないのでDiscordサーバーに来てください。

  1. 保存を押します。 設定を保存

  2. 完了です。 設定完了

わんコメ側の設定

Nimosはわんコメには棒読みちゃんとして設定します。
連携メニューを開く連携メニュー ポート番号はNimosのトップ画面のものと一致させてください。 連携メニュー Nimosの再起動が必要となりますが、Nimos側のポート番号を変えることもできます。

参考:わんコメ公開ドキュメント「棒読みちゃん連携」open in new window

Nimos デフォルトの話者の設定

Nimosではデフォルトの話者がVOICEVOXの3番になっています。設定で変更可能です。

  1. Nimosのウィンドウを表示する。

    • 表示されていない場合はDockのNimosのアイコンを押すことで再表示可能です。
  2. 設定を押す。 設定を押してるスクリーンショット

  3. 話者の設定を押すと選択できます。 話者設定を押してるスクリーンショット話者リストをせんたくするやつ

話者リストが表示されない時

VOICEVOXと接続されていないか、VOICEVOXに音声モデルが入っていません。詳細はVOICEVOXのアドレス変更をご参照ください。

  1. 好きな話者を選択します。 埼玉のギャルに設定 ここでは埼玉のスーパーギャルに設定してみました。

  2. 保存します。 設定を保存 これで多分完了です。ウィンドウを閉じて構いません。(アプリは終了しないでください。) 設定完了

もしわからないことがあったら

お気軽にDiscordサーバー等へどうぞ!

Nimosの待受ポートを変更する

何らかのソフトウェアと干渉し、他のソフトウェアが起動できない、毎回ポート番号が変わってしまう、等の場合に有効かもしれません。

  1. Nimosのウィンドウを表示する。

    • 表示されていない場合はDockのNimosのアイコンを押すことで再表示可能です。
  2. 設定を押す。 設定を押してるスクリーンショット

  3. ListenPortの値を変更する。 ListenPortを設定する。

  4. 保存します。 設定を保存

  5. このように、変更後のポート番号も表示されれば完了です。Nimosの次回起動時から適用されるので、すぐに変更したい場合はここでNimosを再起動してください。 ポート番号が変更になる表示

VOICEVOXの細かい設定

VOICEVOXを実行するPCとNimosを実行するコンピュータが異なる場合や、VOICEVOXの待受ポート番号が50021(Nimosの初期値)と異なる場合は、ここを参照して設定してください。

  1. Nimosのウィンドウを表示する。

    • 表示されていない場合はDockのNimosのアイコンを押すことで再表示可能です。
  2. 設定を押す。 設定を押してるスクリーンショット

  3. VOICEVOX ENGINEのアドレスとポート番号を設定する。 VOICEVOX ENGINEのアドレスとポート番号を設定する ※設定は例です。

注意

ここでない、本体設定のポート番号はNimosが待ち受けるポート番号を設定するものです。VOICEVOXに送る際のポート番号ではないので注意してください。

  1. 保存します。 設定を保存

  2. 完了です。 設定完了

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